喉のイガイガの原因と予防策

喉がイガイガして咳き込んだり、なんとなく不快感があり、それを解消しようと何度も咳払いをしてしまうことってありませんか。

喉がイガイガする原因で真っ先に思い当たるのは乾燥や風邪ですが、そのほかにもいろいろありそうです。

ここでは喉がイガイガして不快になる原因や予防策を紹介します。

喉がイガイガする原因は?

ウイルスや細菌の感染(風邪の前兆)

疲れなどで喉粘膜の抵抗力が弱まると、ウイルスや細菌が侵入して炎症を起こすため、イガイガした不快感や痛みが現れます。

空気の乾燥

空気が乾燥すると、喉の粘膜も乾燥します。粘膜が乾燥すると防御機能が低下するため、ウイルスや細菌感染が起こりやすくなります。

東洋医学では乾燥する季節を「燥」の季節と呼び、「肺」をはじめとする鼻や喉、気管支などの「呼吸器系」が乾燥による影響を受けやすいといわれています。

ハウスダストやほこり、花粉、たばこの煙

ハウスダストやほこり、花粉、たばこの煙などを空気と一緒に吸い込んでしまうと、喉が刺激され、イガイガして咳き込んだり、不快感を覚えることがあります。

口呼吸

朝起きた時に喉がイガイガしている人は、就寝中に口呼吸をしている可能性があります。長時間口を開けたままになるので、ウイルスや細菌が侵入しやすくなり、乾燥で唾液が少なくなれば、浄化作用や殺菌作用が弱まり、歯周病菌が増える原因になります。

喉を酷使する

長時間しゃべったり、歌ったり、大声を出したりして喉を酷使すると、喉が炎症を起こし、イガイガしたり痛くなることがあります。

ストレス

ストレスを受けると自律神経の働きが乱れ、交感神経の働きが活発になることで、喉の筋肉が過剰に収縮して、イガイガやざらつき、詰まった感じなどの不快感が起こります。これはホルモンバランスが崩れやすい女性に多い症状です。

喉のイガイガを予防する方法

のどを潤す

喉の違和感を和らげるには、喉を潤すことが重要です。市販の喉スプレーで直接のどを潤したり、のど飴をなめるのも唾液が出るのでよいでしょう。

うがいをする     

喉の粘膜に付いたほこりや雑菌、花粉などのアレルゲンを洗い流すにはうがいが最適です。上を向いて喉の奥に水をためて行うガラガラうがいは喉の洗浄、口の中に水をためて行うブクブクうがいは、口の中を潤し乾燥を予防しますから、できれば両方を行うようにしましょう。

マスクをする

マスクをしていると、呼気に含まれる水分で喉の粘膜が潤い、乾燥を防ぐことができます。さらに、ほこりや花粉、ウイルスなどの侵入を防ぎ、喉を守ります。

また風邪のウイルスは低温・低湿を好みますが、マスクの内側は温度も湿度も高いのでウイルスにとっては苦手な環境になり、風邪を予防します。

就寝中に口呼吸をしている可能性のある人は、マスクをして寝ると口や喉の乾燥を防ぐことができます。

湿度を上げる   

加湿器を使ったり、濡れたタオルを干すなどして、部屋の湿度を50~60%に保ちましょう。冬季の健康を守るための室温と湿度の下限値は、室温が18℃、湿度は40%と言われていますので、下限値以下にならないよう気を付けましょう。

体を温める    

喉がイガイガするのは風邪の前兆かもしれません。身体が冷えないように上着やマフラー、使い捨てカイロなどを利用しましょう。

38~40度くらいのお湯にゆっくりつかり身体を芯から温めることも大切です。

質の良い睡眠で身体を休める

良い睡眠は免疫力を高めるために必要です。スムーズに入眠するために、入浴は1~2時間前には済ませましょう。

照明は暗くし、寝る直前までスマホを見るのは避けましょう。

喉に良い食べ物や飲み物を摂る 

ねぎ   

「アリシン」という成分には殺菌効果、「ネギオ-ル」には抗炎症作用があります。

大根   

「アリルイソチオシアネ-ト」は抗炎症作用があるとされてます。

ショウガ 

「ジンゲロール」「ショウガオール」には殺菌作用があり、発汗作用もあるので血行を         良くします。

黒豆   

「サポニン」は喉の粘膜を潤すと言われ、色素成分の「アントシアニン」は喉の痛みを和らげたり、痰を切る作用があります。黒豆を砂糖で煮た煮汁を飲むのもいいと思います

れんこん 

「タンニン」に消炎作用や収れん作用があり、ヒスタミン抑制効果もあるそうです。

梨    

梨は水分が多く「ソルビトール」という成分は、喉の炎症や咳を鎮めると言われています。ただし、体を冷やす性質があるので冷え性の方は気をつけましょう。

りんごも梨と同様、呼吸器を潤す食材として知られています。梨のない時期や冷え性の方には、代用品としてりんごのすりおろしがおすすめです。

緑茶

緑茶には「カテキン」が含まれ、暖かい緑茶は湯気で鼻の通りもよくなり喉を潤すと同時に殺菌もしてくれます。

カモミールティー

抗酸化物質が豊富に含まれるため、喉の痛みやイガイガ感、声がれなどを和らげてくれます。

抗菌力や殺菌作用のある蜂蜜を入れると、喉の不快感にはさらに良いでしょう。

キダチアロエ

殺菌作用や抗炎症作用、抗潰瘍作用などがあるので、喉の粘膜を修復し、喉の痛みや不快感を和らげてくれます。喉がイガイガするなと感じたら、うがい薬の代わりにキダチアロエ粉末を溶かした水でうがいをしてみるのも一つの方法です。

これらの食材のほかにも、喉のイガイガ解消に役立つ食べ物があると思います。ご自分の好みや体質に合わせて、身体の内側から潤いを取り入れてみましょう。

まとめ

喉のイガイガの元凶は乾燥です。部屋の湿度は50~60%を保ち、外出する際はマスクを着用、帰ったらうがいでほこりや雑菌を洗い流しましょう。

日頃の食生活では、喉に良いと言われる食べ物や飲み物を積極的に取り入れ、喉のトラブルを予防しましょう。

また口呼吸には喉の乾燥だけでなく、さまざまな弊害があります。口呼吸が癖になっている人は、就寝時にはマスクをしたり口にテープを貼ったりして喉を守りましょう。